解決済 107A27 12.小児科

グルコン酸カルシウムの機序

Na 131mEq/L、K 3.2mEq/L、Cl 97mEq/L、Ca 6.2mg/dL
に対してカルシウム補正の必要性があるのは理解出来ますが、そのためにグルコン酸カルシウムを使う理由がよくわかりません。
グルコン酸カルシウムは高K血症に対しても使うことから、Kを下げると思っていました。今回の検査値では低K血症も示しており、Caを補正出来たとしても(さらにK↓で)不整脈を惹起するのではないかと考えてしまって正答を選べませんでした。
そこでグルコン酸カルシウムの機序を教えて頂きたく思い、このような投稿を致しました。

回答1件

  • 高K血症でグルコン酸カルシウムを使うのは、血中Ca濃度が上昇し膜の安定化がはかれるそうで不整脈が予防できるからです。
    なので高K血症ではグルコン酸カルシウムで致死的不整脈を予防しつつグルコース・インスリン療法や透析でKを下げるという流れになります。

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  • 問題参照 107A27

    生後8日の新生児。異常な動きを心配した母親に連れられて来院した。在胎38週1日2,750gで出生した。生後特に異常なく退院した。生後6日からしゃっくりが出現した。生後7日には両手を挙げて首を振るような動作が数回みられ、目や口を見開き、びっくりするような表情がみられた。生後8日にも首を振る動作がみられ、四肢の振戦もみられるようになったため受診した。意識は清明。咽頭に異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。四肢に振戦を認める。血液所見:赤血球518万、Hb 18.6g/dL、Ht 51%、白血球15,300、血小板21万。血液生化学所見:血糖50mg/dL、総蛋白6.3g/dL、アルブミン4.0g/dL、尿素窒素10mg/dL、クレアチニン0.3mg/dL、総ビリルビン15.2mg/dL、直接ビリルビン0.3mg/dL、AST 42U/L、ALT 17U/L、Na 131mEq/L、K 3.2mEq/L、Cl 97mEq/L、Ca 6.2mg/dL。CRP 0.1mg/dL。
    対応として最も適切なのはどれか。
    • a 5%ブドウ糖液の静注
    • b 塩化カリウムの急速静注
    • c 塩化ナトリウムの静注
    • d グルコン酸カルシウムの静注
    • e 光線療法
  • 関連トピック

    なし