112D22

22歳の女性。右乳房のしこりを主訴に来院した。右乳房に長径約2cmの卵形の腫瘤を触知する。腫瘤は表面平滑で弾性硬、可動性は良好で圧痛を認めない。乳頭からの分泌物を認めない。乳房超音波像を別に示す。

最も考えられるのはどれか。

乳癌
乳腺症
Mondor病
乳管内乳頭腫
乳腺線維腺腫

解答: e

112D22の解説

若年女性の乳房しこり。卵形、表面平滑、弾性硬、可動性良好、圧痛なし、といった記載より乳腺線維腺腫が考えやすい。乳頭分泌物を認めないのも特徴である。画像でも境界明瞭で内部均一・表面整な良性と思しき病変がみられている。
a 悪性腫瘍であり、内部に石灰化を認めたり、辺縁が不整となる。
b 原則として両側性の発症で、圧痛がみられる。
c 胸部の血栓性静脈炎であり、圧痛がみられる。
d 画像にて乳管の拡張をみる。
e 正しい。上記の通り。
107D48のプール問題。

正答率:93%

テーマ:乳腺線維腺腫の診断

フォーラムへ投稿

関連トピック

なし