106H28

49歳の女性。頸部のしこりを主訴に来院した。左鎖骨上窩に、径2cmの固く可動性に乏しいリンパ節を触知する。
検査として適切でないのはどれか。
脳血管造影
胸腹部造影CT
喉頭内視鏡検査
頸部超音波検査
上部消化管内視鏡検査

解答: a

106H28の解説

固く、可動性に乏しいという点から悪性腫瘍の転移を第一に考える。
a 誤り。全身の悪性腫瘍が脳転移を起こすことはよくあるが、脳原発の腫瘍が全身へ転移することは考えにくい。
b 肺癌や消化器悪性腫瘍、生殖器悪性腫瘍は胸管を通り左鎖骨窩リンパ節へ転移することが多い。特に胃癌の場合、Virchow転移という名前がついている。
c 頭蓋外の頭頸部癌は頸部リンパ節や鎖骨上窩リンパ節へ転移する。
d 甲状腺癌の転移が考えられる。
e 腹部造影CTと同様、上部消化管悪性腫瘍の可能性がある。

正答率:82%

テーマ:頸部に触知する径2cmの可動性に乏しいリンパ節に対する検査

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