106I70

7歳の男児。学校の健康診断で心雑音を指摘されたため来院した。チアノーゼを認めない。胸部聴診上、吸気時と呼気時とでII音が分裂し、収縮期雑音を聴取する。
これらの所見の聴診に最も適した部位はどれか。
左鎖骨上窩
胸骨右縁第2肋間
胸骨左縁第2肋間
胸骨左縁第5肋間
左鎖骨中線上第5肋間

解答: c

106I70の解説

心雑音を指摘された7歳の男児である。胸部聴診上、吸気時と呼気時とでII音が分裂し、収縮期雑音を聴取することから固定性分裂や小児の機能性雑音を疑う。いずれにしても、肺動脈弁領域を聴診するべきである。
a・b 左鎖骨上窩や胸骨右縁第2肋間では大動脈弁音が聴取できる。
c 正しい。胸骨左縁第2肋間にて肺動脈弁音を聴取する。
d 胸骨左縁第5肋間では三尖弁音が聴取できる。
e 左鎖骨中線上第5肋間は心尖部のことであり、僧房弁音が聴取できる。

正答率:69%

テーマ:II音分裂と収縮期雑音をみる患児の聴診に適した部位

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