106G60

患者と母親は腰椎穿刺(髄液検査)に同意し、局所麻酔下での穿刺を希望した。リドカインによる局所麻酔を開始したところ、患者は悪心と呼吸困難とを訴えた。脈拍124/分、整。血圧76/48mmHg。呼吸数28/分。胸部全体にwheezesを聴取する。心音に異常を認めない。
血圧低下の原因として最も考えられるのはどれか。
出血
心不全
敗血症
迷走神経反射
アナフィラキシー

解答: e

106G60の解説

リドカインによる局所麻酔を開始したところ、患者は悪心と呼吸困難とを訴え、ショックバイタルを呈している。胸部全体にwheezesを聴取することから局所麻酔によるアナフィラキシーショックを最も考えられる。
a 腰椎穿刺に伴う局所麻酔でショックを呈するほどの出血はきたさない。
b wheezesを心臓喘息と考えたとしても、心音異常や下腿浮腫といった心不全徴候は認めないことから考えにくい。
c 手技により感染症をきたすことはあるが経過が早すぎる。
d 迷走神経反射の場合は、徐脈傾向となる。
e 正しい。上述の通り。

正答率:82%

テーマ:【長文2/3】局所麻酔によるアナフィラキシーの診断

フォーラムへ投稿

関連トピック

なし