101D11

61歳の女性。全身倦怠感を主訴に来院した。生来健康であったが、3日前から身の置き所のないだるさが出現した。意識は清明。身長153cm、体重51kg。体温36.8℃。呼吸数18/分。脈拍84/分、整。血圧138/82mmHg。身体所見には異常を認めなかった。採血をして帰宅させた。3時間後に検査結果が判明した。血液所見:Hb9.6g/dL、白血球10,200、血小板9.6万。血清生化学所見:随時血糖153mg/dL、総蛋白5.5g/dL、アルブミン2.7g/dL、Na 138mEq/L、K 7.1mEq/L、Cl 98mEq/L。この患者の自宅に電話をして緊急に再受診を勧めた。
根拠として正しいのはどれか。
貧血
血小板減少
高血糖
低栄養
電解質異常

解答: e

101D11の解説

全身倦怠感を主訴とする61歳女性。K 7.1mEq/Lと高値を認める。パニック値を問う問題。
a・b 確かに貧血、血小板減少は認めるものの輸血を行うほどでない。
c 著しく高血糖になっているわけではない。
d 低栄養ではあるが、緊急性はない。
e 正しい。高カリウム血症を認めており、致死性不整脈を誘発する恐れがある。直ちに補正を開始する。

正答率:96%

テーマ:自宅に電話をして緊急に再受診を勧めた根拠(パニック値)

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