解決済 103I71 11.産婦人科

なぜ子宮収縮抑制剤を使わないのか?

切迫早産にあたると思うのですが、なぜ子宮収縮抑制剤を使わないのでしょうか?子宮収縮を抑制してから血液検査を施行すれば良いのではないかと考えてしまいました。子宮口が開いている場合、もう使わないのでしょうか?
どなたかご存知の方、教えてください。

回答2件

  • 血液検査データから溶血・血小板減少からHELLP症候群疑いがあり、血圧高値から妊娠高血圧も合併してます。
    どちらも治療は妊娠を終わらせることであり、胎児は二人とも2000gをこえており出産が可能だと思います。
    ここからスムーズに経腟分娩ができればよいですが、子宮内で二人が絡み合って動けなくなる懸鉤(けんこう)などの
    リスクから帝王切開に移行する可能性も十分あると思います。
    そうなった場合、子宮収縮抑制薬を投与しているとその後子宮の収縮による止血が不十分になり大量出血する可能性があります。血小板減少・Hb低下している中でさらに子宮も十分に収縮できないとなると大変なことになるのかなと考えました。

  • 分かりやすいご回答ありがとうございます!
    子宮収縮を抑制し正産期まで待つ(=切迫早産を回避する)方が危険な可能性が高いためなのですね。

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  • 問題参照 103I71

    27歳の初妊婦。妊娠35週。妊婦健康診査時に異常を指摘され入院した。双胎妊娠であったが、経過中の胎児発育は順調で両児間に体重差を認めず、子宮頸管長は35 mm前後であった。母体血圧は120~130/68~84 mmHgで推移していた。入院当日の尿所見:尿蛋白1+。血液所見:赤血球340万、Hb 8.6 g/dL、Ht 28 %、白血球8,600、血小板8.2万。軽度の上腹部痛と10~15分間隔の不規則な子宮収縮とを認めた。入院後の血圧は148/92 mmHg。尿所見:尿蛋白1+、沈渣に赤血球多数/1視野。内診で子宮口は1 cm開大で胎児先進部は児頭である。超音波検査で胎児推定体重は第1子2,360 g、第2子2,300 gでいずれも頭位である。
    次に行うのはどれか。2つ選べ
    • a 胎児心拍数陣痛計の装着
    • b 血液生化学検査
    • c 降圧薬の投与
    • d 子宮収縮抑制薬の投与
    • e 輸血
  • 関連トピック

    なし