解決済 108A34 02.内分泌代謝

リンパ球性下垂体炎

この症例でプロラクチンが上昇してるのは何故ですか?
下垂体の炎症ならプロラクチンは下がるはずです。視床下部まで炎症が波及して視床下部性の下垂体機能低下も起こしているからでしょうか…
確かにTSHも下がっていて視床下部もやられてそうですが、抗サイログロブリン抗体陽性であり、ホルモンの流れがあまりよくわからないです。
誰か詳しい方いらっしゃったら教えてください。よろしくお願いします。

回答2件

  • 確かに下垂体の炎症・破壊なら、そこで本来なら産生されるはずのホルモンは分泌不全となると予想されます。
    TSHやその他の前葉由来のホルモンが低値(〜正常)なのは炎症に伴う分泌不全と言えるのではないでしょうか。

    ところがご質問にあるようにこの説明だと足りないのが前葉由来のはずのプロラクチンの高値です。
    参考文献内では、腫瘤による物理的な圧迫によるせいだと説明しています。本問でも画像上大きな腫瘤がありますから、これがトリガーとなって炎症による分泌不全を上回るほどのプロラクチンを出させているのではないでしょうか。
    抗サイログロブリン抗体の高値は、リンパ球性下垂体炎の内、特に前葉炎によく見られる所見のようです。

    リンパ球性下垂体前葉炎のうち11%で乳汁分泌不全が見られるのと同時に、23%で高プロラクチン血症が見られるらしいのでなんだか不思議な疾患ですね。
    どうしてプロラクチンに限定して上昇しやすいのかは調べた限りよく分かりませんでした。
    参考文献のpdfがとてもわかりやすくまとまっているので、是非読んでみてください。
    あまり答えになったか分かりませんが、ご参考までにしてみてください。

    【参考文献】
    medicina 2016/12月号
    https://researchmap.jp/?action=cv_download_main&upload_id=121946

  • ご丁寧にありがとうございます。
    普通に考えればプロラクチンは下がるはずなのに2つのタイプがあるのは不思議ですね
    pdf読まさせていただきます。ありがとうございました。

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  • 問題参照 108A34

    36歳の女性。分娩後の頭痛と視野障害を主訴に来院した。妊娠28週ころから頭痛、30週から左眼の視野障害が出現した。多尿や多飲はない。身長165cm、体重62kg。脈拍76/分、整。血圧118/74mmHg。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。対面法による視野検査により両耳側に欠損を認める。尿所見:比重1.024、蛋白(-)、糖(-)。血液生化学所見:AST 33U/L、ALT 17U/L、クレアチニン0.6mg/dL、血糖92mg/dL、総コレステロール124mg/dL、Na 140mEq/L、K 3.8mEq/L、Cl 104mEq/L、アンジオテンシン変換酵素〈ACE〉18U/L(基準8.3~21.4)、TSH 0.15μU/mL(基準0.2~4.0)、FT4 0.74ng/dL(基準0.8~2.2)、ACTH 11.4pg/mL(基準60以下)、コルチゾール1.8μg/dL(基準5.2~12.6)、GH 2.7ng/mL(基準5以下)、IGF-I 164ng/mL(基準112~271)、プロラクチン25.4ng/mL(基準15以下)。免疫血清学所見:CRP 0.3mg/dL、抗サイログロブリン抗体24U/mL(基準0.3以下)。頭部単純MRIのT1強調矢状断像(A)と頭部造影MRIのT1強調冠状断像(B)を別に示す。
    最も考えられるのはどれか。
    • a 髄膜腫
    • b 下垂体腺腫
    • c 頭蓋咽頭腫
    • d サルコイドーシス
    • e リンパ球性下垂体炎
  • 関連トピック

    なし