解決済 100F51 02.内分泌代謝

SIADHにおいて血圧上昇を見ない理由

 2020内分泌代謝p36のSIADHの記載に、「血圧上昇はみられない」と書いてあり、また、講義中の説明で「尿量は打ち消しあって不変」とも教えていただきました。
 尿量が不変であることは理解できたのですが、尿量が変わらず血中Naが低下した場合、血圧は低下してしまうのではないかと考えました。
 血漿浸透圧と血圧は膠質浸透圧など考えると厳密には違うとは思いますが、この病態の場合なぜ血圧は上昇せず、血漿浸透圧が低下するのか分かりません。

 教えてくださる方がいましたら、よろしくお願いします。

回答2件

  • 血中Naが血圧を決めるというよりは、例えばNaをたくさん摂取するとそれが水を引き込んでしまい血液量が増えることが血圧上昇の原因です!

    なので、Na が低くても血液量が増えていないなら血圧は一定のままだと考えていいと思います!

  • コメントいただきありがとうございます!
    返信遅れて申し訳ございません。

    Naが低くても、実際には他の機序から水を引っ張れていない、ということと解釈いたしました。

    血圧や浸透圧についての理解が浅く、しっくりこないところだったので、本当にありがとうございました!

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  • 問題参照 100F51

    68歳の男性。3か月前からの咳嗽を主訴に来院した。最近、喀痰に鮮血が混じることがある。喫煙40本/日を45年間。身長160cm、体重52kg。脈拍80/分、整。血圧128/72mmHg。血液所見:赤血球350万、Hb 11.0g/dL、Ht 33%、血小板32万。血清生化学所見:総蛋白6.2g/dL、アルブミン3.8g/dL、尿素窒素16mg/dL、クレアチニン0.9mg/dL、Na 124mEq/L、K 4.0mEq/L、Cl 88mEq/L、Ca 8.4mg/dL、TSH 0.6μU/mL(基準0.2~4.0)、コルチゾール8.7μg/dL(基準5.2~12.6)。胸部エックス線写真で右上肺野に腫瘤陰影を認める。
    この患者で高値が予想されるのはどれか。
    • a 尿酸
    • b 尿浸透圧
    • c 血清浸透圧
    • d 血漿レニン活性
    • e アルドステロン
  • 関連トピック

    なし