解決済 102B45 05.感染症

アメーバ赤痢と赤痢の鑑別

この問題でポイントとなるのはしぶり腹、粘血便をきたす感染症の代表例としてアメーバ赤痢と赤痢があり、両者の鑑別が必要ということになると思いますが、自分で調べたところ
アメーバ赤痢→発熱はまれ
赤痢→発熱あり
で鑑別出来そうに思えたのですが、どうでしょうか。

回答2件

  • 確かに ひっしー0705 さんの仰る通り、発熱(高熱)の有無で鑑別できそうですね。
    加えて、潜伏期間での鑑別も可能かと思います。

    簡単にですが、鑑別の参考になりそうなことをまとめてみました。
    【細菌性赤痢】
    ・潜伏期間:多くの場合で0〜3日(長くても5日)
    ・高熱

    【アメーバ赤痢】
    ・潜伏期間:腸管アメーバ症であれば、通常2〜4週間(腸管外アメーバなど、場合によっては数週間~数年)
    ・発熱は10~30%の症例で見られる

    (文献により多少違いがありますが概ね上記のような値です)

    今回の症例では39℃と高熱を認めており、
    また一週間の出張の後、昨日発症していることから潜伏期間は6日以内です。
    以上のことから、細菌性赤痢が最も考えやすいのかなと思います。

    参考になりましたら幸いです。

    • 追加の情報まで乗せてもらってありがたいです!
      とても分かりやすくまとめてくださり勉強になりました。

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  • 問題参照 102B45

    33歳の男性。発熱、腹痛、嘔吐および下痢を主訴に来院した。東南アジアに1週間出張して一昨日帰国した。昨日昼から急に悪心、嘔吐とともに39℃台の発熱と腹痛とが出現した。最初は、便意はあるものの排便がみられず、さしこむような腹痛が何度も出現したが、その後水様下痢が頻回となり、便に血液、粘液および膿を混じるようになった。
    原因微生物はどれか。
    • a 寄生虫
    • b 細菌
    • c リケッチア
    • d マイコプラズマ
    • e ウイルス
  • 関連トピック

    なし