解決済 101A48 02.内分泌代謝

バセドウと無痛性甲状腺炎の鑑別

この問題では、与えられた情報はTSH低値と甲状腺ホルモン高値、びまん性甲状腺腫などの情報のみで、無痛性甲状腺炎とバセドウの鑑別ができないにも関わらず、解答ではマチマゾールが答えになっています。
エコー所見や、シンチグラム、抗体の有無などがないのに、なぜバセドウだと断定できるのかが分かりません。
橋本病には抗甲状腺薬は使ってはいけないと覚えていました。
どなたか解説していただければと思います。よろしくお願いします。

回答1件

  • 慢性甲状腺炎では,
    甲状腺機能が低下する方が普通です.
    また,「慢性」とつくことからもっと長期の経過をとると思います.
    「2ヶ月前から」という経過からは否定的です.

    亜急性甲状腺炎では,
    甲状腺の圧痛などの強い炎症所見を認めることが多いです.

    また,「眼裂は大きく、上眼瞼縁と角膜との間に強膜が認められる.う歯と歯槽膿漏とを認める」など
    バセドウ病に特異的な情報はちゃんと書かれています.

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  • 問題参照 101A48

    25歳の女性。動悸と手の震えとを主訴に来院した。2か月前から疲れやすくなり、動悸を感じるようになった。食欲は旺盛であるが体重は変化していない。汗が多く、イライラするようにもなった。10日前から安静時の手の震えを感じる。意識は清明。身長158cm、体重50kg。体温37.2℃。脈拍112/分、整。血圧156/42mmHg。眼裂は大きく、上眼瞼縁と角膜との間に強膜が認められる。う歯と歯槽膿漏とを認める。びまん性甲状腺腫を認める。血清生化学所見:総コレステロール100mg/dL、AST 30U/L、ALT 22U/L、ALP 380U/L(基準260以下)、γ-GTP 42U/L(基準8~50)、TSH 0.01μU/mL以下(基準0.2~4.0)、FT3 12pg/mL(基準2.5~4.5)、FT4 7.6ng/dL(基準0.8~2.2)。
    治療として適切なのはどれか。2つ選べ
    • a β遮断薬投与
    • b 無機ヨード薬投与
    • c サイロキシン投与
    • d メチマゾール投与
    • e 甲状腺亜全摘術
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