解決済 108D48 08.消化管

偽膜性腸炎における脱水について

medu4消化管講義Chap4.6でも扱っている問題なのですが、問題文中の(5日前は0.8mg/dl)とわざわざ書いていることには何かメッセージ性のようなものはあるのでしょうか?

自分の中では高度な脱水が起きているせいなのだとは思っているのですが、111H35,110H35でも同様に脱水が明記されている割にはメトロニダゾールやバンコマイシンを用いるという問題はあっても脱水に対する対処の問題は出ていないような・・・という考えや、高齢者に多いという点から脱水がひどく腎前性腎不全を起こすといったような予後不良なケースもあるのかなと疑問に思うところがありました。

ボヤッとした疑問で申し訳ないのですが、意見があればよろしくお願いいたします。

回答2件

  • 当該問題のテーマは、「抗生剤投与を契機とする偽膜性腸炎」だと思います。その結果として、脱水→AKI(おそらく腎前性腎不全)が経過の中に現れてきたのでしょうね。

    「5日前は0.8mg/dl」に作問者からのメッセージ性があるかどうかはなんとも言い難いところですが、問題を解きながらTK777さんのように問題のテーマから派生させて色々考えることは、今後現場で患者さんの症状・経過をみながら検査結果のアセスメントを行っていくという過程において必要になってくるので、良いことだと思いますよ。

    実際の試験においては答えの正誤や点数が大事になってくると思いますが、勉強している時はそれだけに目を向けるのではなく、症例問題にあるストーリーを読みながら、「こういう症例では、患者さんはこんな経過をたどるのかぁ、こんな問題点もあるなぁ」とかイメージしながら色々考えて問題に取り組むことは、今後現場で活躍される上で非常に有意義なものになると思います。

  • >> md2016さん
    ありがとうございます!このイメージを忘れないように勉強していきたいと思います。

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  • 問題参照 108D48

    70歳の女性。3週前に右大腿部の蜂窩織炎で入院した。セファゾリンの投与により軽快したが、2日前から38℃の発熱と1日10回の下痢が出現した。意識は清明。体温38.5℃。脈拍120/分、整。血圧110/60mmHg。呼吸数20/分。血液所見:赤血球320万、Hb 10.3g/dL、Ht 31%、白血球19,300(分葉核好中球72%、好酸球2%、単球10%、リンパ球16%)、血小板19万。血液生化学所見:アルブミン2.8g/dL、尿素窒素50mg/dL、クレアチニン3.8mg/dL(5日前は0.8mg/dL)、Na 138mEq/L、K 4.7mEq/L、Cl 109mEq/L。下部消化管内視鏡像を別に示す。
    最も考えられるのはどれか。
    • a Crohn病
    • b 偽膜性腸炎
    • c 虚血性大腸炎
    • d 潰瘍性大腸炎
    • e 腸管出血性大腸菌感染症
  • 関連トピック

    なし