解決済 110I70 04.免疫

IgG4関連疾患について

講義3の55:10あたり。2019あたらしい免疫p43
問題を正答する上では必要無い議論になります。
IgG4関連疾患の選択肢を除外する際、問題文中のIgGの値が上昇していない(基準値である)ことを理由としていますが、
同テキストp72のIgG4関連疾患のページや難病指定センターのページを読んだ限りでは、
IgG4関連疾患においては、IgG4/IgG 陽性細胞比上昇(≧ 40 %)というIgGの中でのIgG4サブクラスの比率が上昇するということであり、
IgG(サブクラス4つ)の合計の値は上昇していようがしていまいが診断には関係ない、という認識なのですが、如何でしょうか。

回答2件

  • 「最も考えられる疾患」という設問誘導ですし、敢えてIgGを基準値内にセットしたIgG4関連疾患を正解にする可能性は低いのではないでしょうか?

    今回頂いた質問のレベルの議論を始めてしまうと、常にガイドラインの全診断項目を満たすかどうか、キチキチと調べ続けなければならなくなります。国家試験の出題者も、厚労省の編集者も、私達のような講師も、そして勉強を実際にする受験生も人間です。完璧なロボットではありません。厳格さを追求しすぎては疲れてしまいますので、ある程度肩の力を抜いて学習していただければ幸いです。

    • 有難う御座います。
      御指摘頂いたように、視野が狭くなってしまっていたように思います。
      今一度、ある一定の距離を保ちつつ、国家試験の問題と向き合っていこうと思います。
      失礼致しました。

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  • 問題参照 110I70

    20歳の女性。発熱、関節痛および筋肉痛を主訴に来院した。1か月前に咽頭痛と頸部のリンパ節腫脹が出現した。自宅近くの診療所で総合感冒薬を処方されたがその後も、発熱、関節痛および筋肉痛が続くため受診した。体温は毎日39〜40℃に上昇し、その後解熱し平熱になる。発熱時には上腕に紅色の皮疹が出現し、解熱すると消退する。来院時、体温38.5℃。上腕部に淡い紅斑を認める。咽頭の発赤を認める。両側の頸部に圧痛を伴う径1〜2cmのリンパ節を数個触知する。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、圧痛を認めない。尿所見:蛋白(―)、潜血(―)、沈渣に白血球を認めない。血液所見:赤血球402万、Hb 10.5g/dL、白血球16,500(桿状核好中球20%、分葉核好中球63%、好酸球3%、好塩基球0%、単球2%、リンパ球12%)、血小板28万。血液生化学所見:IgG 1,760mg/dL(基準960〜1,960)、総ビリルビン0.9mg/dL、AST 128U/L、ALT 152U/L、γ-GTP 82U/L(基準8〜50)、フェリチン3,100ng/mL(基準20〜120)。可溶性IL-2受容体512U/mL(基準550以下)。免疫血清学所見:CRP 11mg/dL、リウマトイド因子〈RF〉陰性、抗核抗体陰性。CH50 52U/mL(基準30〜40)。血液培養は2セット採取し、ともに陰性である。胸部エックス線写真で異常を認めない。骨髄血塗抹染色標本で異常を認めない。
    この患者で最も考えられる疾患はどれか。
    • a 成人Still病
    • b IgG4関連疾患
    • c 顕微鏡的多発血管炎
    • d リウマチ性多発筋痛症
    • e 全身性エリテマトーデス〈SLE〉
  • 関連トピック

    なし