解決済 107C27 07.循環器

トロポニンTの上昇するタイミングについて

今回の症例(107C27)では、2時間前に胸痛があったとのことで、検査時点ではトロポニンTはまだ上がっていないのではないかと思いeのBNPを選択しました。
トロポニンTはAMI発症後3時間より上昇すると認識していたのですが、それより以前でも検査に引っかかる程度上がっていると認識を改めた方がよろしいでしょうか?

回答3件

  • ・発症から3時間で上がる⇨測定する意味はない というわけではありません。病歴からACSを疑ったらとります。2時間前も本人の自己申告のため多少のずれはあり、また2時間でも必ずしも上がっていないわけではありません。
    ・その時に上昇していなくても再検し、上昇が今後起こるか見ていきます。
    ・(国試的には疾患がACSとして出されているならば、それに合う選択肢を選ぶという手がベストかと思われます)

    参考までに、0/1アルゴリズムというものがあって、初回と1時間後の高感度トロポニンの値からACSのハイリスクか否か見積もるというものもあります(出題当時より後の発表ですが)

    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27754881/

    • やーせさん、ご回答ありがとうございます!
      トロポニンTやその他のACSのマーカーについて理解が深まりました。
      確認いたしました。返信が遅れて申し訳ありません。

  • 105G-40では、2時間前から胸痛を訴える患者にてトロポニンTが上昇しています。
    ご参考までに!

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  • 問題参照 107C27

    現 症:身長162cm、体重85kg。体温36.6℃。脈拍88/分、整。血圧162/102mmHg。呼吸数16/分。SpO2 97%(room air)。皮膚は湿潤である。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。頸静脈の怒張を認めない。甲状腺と頸部リンパ節とを触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。橈骨動脈の触知は良好で左右差を認めない。足背動脈の触知は良好で左右差を認めない。下腿浮腫を認めない。
    検査所見:尿所見:蛋白(-)、糖(-)、ケトン体(-)、潜血(-)。血液所見:赤血球460万、Hb 13.0g/dL、Ht 42%、白血球8,400、血小板21万。血液生化学所見:血糖138mg/dL、HbA1c 5.4%(基準4.6~6.2)、総蛋白7.4g/dL、アルブミン3.9g/dL、尿素窒素11mg/dL、クレアチニン0.9mg/dL、尿酸7.5mg/dL、総コレステロール223mg/dL、トリグリセリド256mg/dL、総ビリルビン0.8mg/dL、直接ビリルビン0.3mg/dL、AST 22U/L、ALT 14U/L、LD 172U/L(基準176~353)、ALP 225U/L(基準115~359)、γ-GTP 36U/L(基準8~50)、アミラーゼ48U/L(基準37~160)、CK 138U/L(基準30~140)、Na 144mEq/L、K 3.8mEq/L、Cl 105mEq/L、Ca 9.9mg/dL、P 3.3mg/dL。12誘導心電図は洞調律で有意なST-T変化を認めない。胸部エックス線写真は心胸郭比46%で肺うっ血を認めない。心エコーでは壁肥厚、壁運動低下および右心負荷所見を認めない。
    現時点で、他に実施すべき検査はどれか。
    • a 運動負荷心電図
    • b 胸部単純CT
    • c 呼吸機能検査
    • d 心筋トロポニンT測定
    • e 脳性ナトリウム利尿ペプチド〈BNP〉測定
  • 関連トピック

    なし