解決済 110D58 17.泌尿器科

psa監視療法について

偶発癌以外でpsa監視療法の適応はあるのでしょうか。
あるとしたら国試で出題された場合、psa監視療法を選ぶために適応基準などは覚えるべきでしょうか。
国試的にはpsa監視療法は偶発癌の時と覚えてしまっても良いのでしょうか

回答2件

  • 偶発癌→PSA監視療法はちょっと危険です。因果が逆で、「PSA監視療法を行うような早期の症例では偶発的に発見されることが多い」というだけだと思います。
    ちなみに僕は「PSA≦10かつGleason score ≦6」で覚えています。

    が、個人的には覚える優先度は低いと思っていて、その理由は、
    110D58以前にも以後にも選択肢にPSA監視療法が登場していないこと
    ②本症例のように手術 or 放射線のパターンや、112A8109A42のように骨メタがある場合、ホルモン療法が適応になることを問うパターンが多いこと
    という理由です。

    前立腺ガイドライン(2016)では、PSA監視療法の適応について「PSA≦10ng/mL,臨床病期≦pT2,陽性コア数≦2本(ただし,ターゲット生検,saturation生検の場合はこの限りではない),Gleasonスコア≦6,さらにPSA濃度(PSAD)<0.2あるいは<0.15ng/mL/mLの症例が適応となる(推奨グレードB)」と推奨しています。
    ただ、具体的な基準についてはcontravertialみたいなので今後変わる可能性もあり、国試的には深追いしてもあまり意味がない気がします。

     

  • ありがとうございます‼︎
    自分も「PSA≦10かつGleason score ≦6」で覚えて本番望みたいと思います‼︎

コメントを投稿する

ログインするとコメントを投稿することができます。

  • 問題参照 110D58

    58歳の男性。PSA高値を指摘され来院した。7年前から人間ドックで定期的にPSAを測定していたが基準値を超えたため受診した。排尿障害を認めない。直腸指診で前立腺はくるみ大、弾性硬で両葉に小結節を触知する。PSA 6.5ng/mL(基準4.0以下)。骨盤部MRIのT2強調像で前立腺辺縁領域に低信号を認めるため前立腺生検を施行した。病理診断では前立腺左葉の6本中2本、右葉の6本中1本に中分化腺癌(Gleason score 4+4)を認める。骨シンチグラフィでは異常な集積を認めない。
    対応として適切なのはどれか。2つ選べ
    • a 放射線療法
    • b 抗癌化学療法
    • c PSA監視療法
    • d 前立腺全摘除術
    • e 分子標的薬投与
  • 関連トピック

    なし