解決済 106A34 09.肝胆膵

癌があるときのERCPについて

子宮体癌などがあるときには癌を播種させてしまうため子宮卵管造影は行わないのに、胆管癌や膵癌があるときにERCPを行うことができるのはなぜでしょうか?後者も生理的ルートではないため癌細胞を播種させてしまわないのでしょうか?

回答2件

  • サクッと調べてみましたが、決定的な記載は見当たりませんでした。

    おそらくですが、子宮卵管造影検査は子宮→卵管→腹腔内と交通があるため、広がりが大きいのに対し、胆管や膵管は限定された区間での造影となるため、播種のリスクは少ないのだと思います。

  • 内視鏡的逆行性胆管膵管造影〈ERCP〉は、下部胆管の閉塞原因の検索と胆道ドレナージを同時に行うことができるため、実施されるのではないでしょうか(→ "黄色い人にオペはできない")。減黄を図ると同時に黄疸の原因を検索すること必要だからだと思いました。癌細胞を播種のリスクよりもERCPのメリットが上回ると考えました。

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  • 問題参照 106A34

    38歳の男性。健康診断で検査値の異常を指摘されて来院した。意識は清明。体温36.8℃。脈拍84/分、整。血圧128/76mmHg。呼吸数14/分。眼球結膜に軽度の黄染を認める。右上腹部に鶏卵大の腫瘤を触知する。血液所見:赤血球468万、Hb 13.9g/dL、Ht 42%、白血球7,500、血小板38万。血液生化学所見:血糖98mg/dL、総蛋白7.5g/dL、アルブミン3.9g/dL、尿素窒素12mg/dL、クレアチニン0.6mg/dL、IgG 1,610mg/dL(基準960~1,960)、総ビリルビン3.4mg/dL、AST 157U/L、ALT 158U/L、LD 253U/L(基準176~353)、ALP 924U/L(基準115~359)、γ-GTP 307U/L(基準8~50)、アミラーゼ32 U/L(基準37~160)。免疫学所見:CRP 0.5mg/dL。HBs抗原・抗体陰性、HCV抗体陰性。α-フェトプロテイン〈AFP〉12ng/mL(基準20以下)、CEA 6.7ng/mL(基準5以下)、CA19-9 51.3U/mL(基準37以下)。腹部造影CT(A)と内視鏡的逆行性胆管膵管造影写真〈ERCP〉(B)とを別に示す。
    診断として最も考えられるのはどれか。
    • a 膵癌
    • b 胆嚢癌
    • c 肝細胞癌
    • d 自己免疫性膵炎
    • e 十二指腸乳頭部癌
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