解決済 106B44 06.呼吸器

右肺にも浸潤影が見える件

いつもお世話になっております。

来院時のX線所見で、右肺野全体にも浸潤影がみえます。気胸により、縦隔が右に偏位をしているのはわかるのですが、それにしても白い部分が広く見えます。これは少し肺炎気味になっているのでしょうか。

胸腔ドレーン挿入後には、右肺野がキレイになったのも不思議です。ほずみ先生は講義中には右肺には言及がありませんでしたが、何か知っている方がいれば、教えていただけると幸いです。

回答2件

  • 気胸が起こっている左胸部で透過性が亢進する(黒くなる)のとは反対に, 右肺が圧迫されて含気が悪くなっていれば, 右胸部では透過性が低下して(白くなって)見えるはずです.
    当然気胸が改善すれば圧迫も解除され, 含気も良くなるので透過性は元どおりになります.
    虚脱していた左肺についてですが, 急激に肺が広がりますと本症例のように再膨張性肺水腫をきたすため, 注意が必要です.
    体温や血液検査など全身所見は炎症所見に乏しい点からも肺炎は考えにくいです.

    • なるほど。撮影時で吸気するときに、うまくできなかったとことですね。確かに炎症所見がないことから肺炎はないですね。ありがとうございます

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  • 問題参照 106B44

    64歳の男性。呼吸困難を主訴に来院した。4日前に左胸痛と息切れとが出現し、次第に増悪してきたため受診した。体温36.2℃。脈拍100/分、整。血圧120/80mmHg。呼吸数20/分。SpO2 92%(room air)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。頸部リンパ節を触知しない。左胸部に呼吸音を聴取しない。血液所見:赤血球420万、Hb 13.0g/dL、Ht 37%、白血球4,400(桿状核好中球5%、分葉核好中球60%、好酸球1%、好塩基球2%、単球7%、リンパ球25%)、血小板21万。CRP 0.4mg/dL。来院時の胸部エックス線写真(A)を別に示す。入院後、胸腔ドレーンを挿入したところ、直後から咳嗽と泡沫状の喀痰とが出現した。この時点の胸部エックス線写真(B)を別に示す。
    胸腔ドレーン挿入後の病態として正しいのはどれか。
    • a 肺炎
    • b 肺水腫
    • c 無気肺
    • d 肺胞出血
    • e うっ血性心不全
  • 関連トピック

    なし