解決済 102I42 11.産婦人科

PCOSの治療について

いつもお世話になっております。
2021年度版あたらしい産婦人科の中のPCOSの治療に関してです。(動画4コマ目 3.3)

講義ではクロミフェンが無効の場合に、第二度無月経に対してゴナドトロピン療法としてhMG+hCGを投与する趣旨の説明をされていました。
しかし、日本産婦人科学会発行の産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編2020ではクロミフェン無効例に対する治療としてゴナドトロピン療法を行うとされていたものの

ゴナドトロピン療法では多数の卵胞が発育することによる多胎妊娠や卵巣過剰刺激症候群が発生しやすいので、リコンビナントFSH または尿中 FSH 製剤を低用量長期漸増法や隔日投与法など低用量で緩徐に刺激する方法で使用する

という感じに記載されていました。(もちろん丸々コピペではありません)

この記載を見る限り、PCOSでのゴナドトロピン療法は第二度無月経に対するhMG+hCG療法とは違うもののように思れます。

回答2件

  • お知らせいただき、心より感謝いたします。

    仰せの通り、現在の流れとしては、hMG+hCG製剤よりもFSH製剤が用いられているようですが、両者ともゴナドトロピンであることに変わりはなく、かつこちらの知識(例えば両者を選択肢に含め一方にバツをつけ一方を選ばせる問題)は国試で未だ出題がございません。
     
    そのため、次年度以降の講義改訂時に反映を検討させていただきます。
     
    今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。

    • ご返信ありがとうございました。
      選択肢にFSH製剤とhMG+hCGを比較させる出題はないので、こんな細かいこといいかと一瞬思いましたが、知らんぷりも寂しいなと思い投稿させていただきました。
      そして、穂澄先生の説明のお陰で第二選択の薬まで覚えやすかったこともまた事実です。
      このような点に関していつも感謝するばかりです。

      今後ともご指導宜しくお願い致します。

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  • 問題参照 102I42

    28歳の女性。月経異常と不妊とを主訴に来院した。初経は12歳で、月経周期は45~60日と不順であった。身長158cm、体重68kg。両側下肢に多毛を認める。内診で子宮は正常大。経腟超音波検査で両側の卵巣に直径10mm前後の小卵胞を多数認める。基礎体温は低温一相性。クロミフェンで排卵が認められない。血液生化学所見:LH 15.8mIU/mL(基準1.8~7.6)、FSH 6.8mIU/mL(基準5.2~14.4)、プロラクチン12.2ng/mL(基準15以下)、FT3 2.8pg/mL(基準2.5~4.5)、FT4 1.3ng/dL(基準0.8~2.2)、エストラジオール70pg/mL(基準25~75)、テストステロン52ng/dL(基準10~60)。子宮卵管造影と夫の精液検査とに異常を認めない。
    治療薬はどれか。
    • a 抗甲状腺薬
    • b ゴナドトロピン
    • c GnRHアゴニスト
    • d 抗アンドロゲン薬
    • e ブロモクリプチン
  • 関連トピック

    なし