解決済 107B45 10.神経

廃用性萎縮について

日頃お世話になっております。

上位運動ニューロン障害において筋萎縮は見られないが(長期的に)廃用性萎縮はありうると理解しているのですが、問題を解く際にいつも萎縮が廃用性萎縮であるかどうかで迷ってしまいます。
一方で、サッと調べたところ、実臨床はともかく国試ではパッと見で神経内科の問題だろうとわかるものについては萎縮が廃用性萎縮を含めて考えさせるような問題はないように思えました。

つまり、国試上では、神経内科の問題で萎縮とあった場合は廃用性萎縮については考えなくてよいという認識で大丈夫でしょうか?

回答1件

  • ナコラさん
    >つまり、国試上では、神経内科の問題で萎縮とあった場合は廃用性萎縮については考えなくてよいという認識で大丈夫でしょうか?
    断言はできませんが、結局神経内科らしく局在診断していくアプローチが正しいと思います。ALSは筋萎縮の出やすい部位のパターンが知られています。
    https://dr-note.blogspot.com/2017/08/als.html
    現実的には、筋萎縮がどこの部位にみられるかなども参考にするのでしょうが(テコ4のA38は手の筋肉についてとても詳細に書いてありました。受けられてたら見てみてください)、情報の限られた国試では「筋萎縮があるのに腱反射亢進している→ALSかも?」と考えるのは方向性として正しいと思います(決め打ちは怖いですが)。

    113A47でも終末期のALS患者さんがテーマになっていましたが、そもそもALSとサルコペニアは重なる部分もあるので、もっと病期が進んだらALSでも廃用性萎縮をみることもあるかもしれません。歯切れが悪い解答で恐れ入りますが……
    https://www.igaku-shoin.co.jp/paper/archive/y2011/PA02920_02

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  • 問題参照 107B45

    62歳の男性。呼吸困難のため搬入された。3年前から右下肢の筋力低下が出現し、階段を昇りにくくなった。2年前から左下肢の筋力低下も出現し、歩行が困難になった。1年前から両手の筋力低下も出現し、3か月前から食事摂取量が減少している。本日の夕方から呼吸困難が出現したため、同居する家族が救急車を要請した。意識は清明。身長165cm、体重55kg。体温36.2℃。脈拍112/分、整。血圧150/100mmHg。呼吸数22/分。神経学的診察では、構音障害、嚥下障害、四肢の筋力低下・筋萎縮および四肢腱反射亢進を認める。感覚障害と運動失調とを認めない。舌の写真を別に示す。
    この患者で予想される検査所見はどれか。
    • a 脳波での三相波
    • b 感覚神経伝導速度の低下
    • c 針筋電図での高振幅電位
    • d エドロホニウムテスト陽性
    • e 聴性脳幹反応〈ABR〉第I波の消失
  • 関連トピック

    なし