解決済 106A46 08.消化管

Hartmann 術 (感染例や転移例で姑息的に人工肛門造設)の肛門温存について

2018年のテキストでは Hartmann 術の肛門温存は☓となっておりますが、実際に図をみると肛門は温存しているように拝察しました。
実際に106A4の解説では「人工肛門造設術〈Hartmann術〉とは肛門を残存させ直腸を切除し、口側断端の結腸に人工肛門を増設する術式である。根治切除が困難な場合の姑息術である。」との記載があります。
テキストの誤りでよろしいでしょうか。

回答1件

  • テキスト表記載の「肛門温存」における "温存"とは、術後機能のことであり、もちろん外観は残ります。ですので、場合によっては後日、人工肛門を閉鎖して、大腸をつなぎ直す(Hartmann's reversal手術)こともできます。その場合、肛門は再度利用可能となります。

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  • 問題参照 106A46

    52歳の男性。血便を主訴に来院した。1か月前から便に少量の血液が付着していることに気付いていた。徐々に血液の量が増加し改善しないため受診した。既往歴に特記すべきことはない。大腸内視鏡検査で肛門縁から10cm口側に2型の全周性腫瘍を認める。胸腹部・骨盤部造影CTで、リンパ節転移、肝転移および肺転移を認めない。注腸造影写真を別に示す。
    選択すべき術式として適切なのはどれか。
    • a 直腸切断術
    • b Hartmann手術
    • c 高位前方切除術
    • d 低位前方切除術
    • e 経肛門的腫瘍摘除術
  • 関連トピック

    なし