解決済 110A44 11.産婦人科

hCG上昇について

新しい産婦人科2019を受講しております。
講義中では「hCGの軽度上昇は原因不明である」としていましたが、DBの解説では「hCGの軽度高値は甲状腺機能亢進症状の一環で説明がつく」とされています。
調べてみましたが、甲状腺機能亢進症の症状にhCGが関連するものがみられず、質問させていただきました。

なお似たようなトピックが過去に投稿されていますが、若干古いこととトピック内で結局解決が見られていないため再投稿させていただきました。

回答3件

  • hCGとTSHは類似の構造をしている(αサブユニットが共通)ため、妊娠初期にhCG上昇に伴って軽い甲状腺機能亢進症を示すことがありますが、その後hCGは減少するため妊娠中期には改善します。
    本問では妊娠に伴うBasedow病が最も考えられますが、鑑別としてはhCGのやや過剰な上昇(胞状奇胎の可能性もあるもしれません)に伴って甲状腺機能亢進症を示している可能性がある、ということです。

  • ご指摘ありがとうございます。
    講義内の解説と齟齬のないよう、サイト内の解説も修正しておきました。
    Tchyさん、解説助かりました!

  • >> Tchyさん
    >> 穂澄先生
    ありがとうございます。
    講義の収録時期と問題解説記入時期がいつかわからなかったので迷ってしまいました。

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  • 問題参照 110A44

    32歳の初妊婦。甲状腺機能の検査を希望して来院した。妊娠10週ころから動悸を感じ、妊娠12週で甲状腺機能異常を認めたため紹介されて受診した。甲状腺はびまん性に軽度腫大し、TSH 0.02μU/mL(基準0.2〜4.0)、FT4 3.2ng/dL(基準0.8〜2.2)であった。またヒト絨毛性ゴナドトロピン〈hCG〉は200,000mIU/mL(基準16,000〜160,000)であった。
    次に測定すべき検査項目はどれか。
    • a TRAb
    • b サイログロブリン
    • c 尿中ヨウ素排泄量
    • d 抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体
    • e 放射性ヨード(123I)の甲状腺摂取率
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