115A3

腎性貧血について正しいのはどれか。

網赤血球数は増加する。
血中間接ビリルビン値は上昇する。
平均赤血球ヘモグロビン濃度は正常範囲である。
血中ヘモグロビン値は慢性腎臓病のG2期から低下する。
血中エリスロポエチン濃度は発症初期から測定感度以下になる。

解答: c

115A3の解説

【ポイント】
腎障害により、エリスロポエチンが合成できず、骨髄における赤血球系の造血が滞る結果みられる貧血が腎性貧血である。

【選択肢考察】
a 幼若な赤血球である網赤血球の数は低下する。
b 溶血性貧血とは異なるため、血中間接ビリルビン値は変化しない。
c 正しい。上述のように造血が滞るだけで、産生される赤血球自体の性質が変化する疾患ではない。ゆえに平均赤血球ヘモグロビン濃度〈MCHC〉は正常範囲となる。
d 血中ヘモグロビン値の低下がみられるのはG3期ころからである。
e 血中エリスロポエチン濃度は徐々に低下していく。初期からいきなり測定感度以下になることはない。

正答率:78%

テーマ:腎性貧血について

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