114F49

ある地域における住民の肺癌罹患数は1年間に800名であり、この地域の住民の喫煙率は20%である。喫煙による肺癌罹患の相対危険度は4倍である。

この地域の住民において能動喫煙により増加したと考えられる肺癌の罹患数はどれか。
200
240
300
400
450

解答: c

114F49の解説

この地域の住民のうち、喫煙者をxとすると、非喫煙者は4xとなる。非喫煙者から肺癌が発生するリスクをaと置くと、喫煙者から肺癌が発生するリスクは4aとなる。すると1年間の肺癌罹患数は800名であるため、x・4a+4x・a=800、すなわちxa=100という関係が導ける。今聞かれているのは「能動喫煙により増加したと考えられる肺癌の罹患数」、つまり4a・x−x・a=3axである*。xa=100であるから、答えは300となる。
*おそらく計算が苦手な者はこの3axの導出で躓くものと思われる。タバコを吸っていなかったとしてもこのx人の人たちはaの確率で肺癌になっていたはずだ(つまりa・x)。が、タバコを吸っていたためにリスクが4倍となり、4ax人が肺癌になってしまった。よって、その差分こそが、能動喫煙により増加した分と言えるのである。

正答率:76%

テーマ:能動喫煙により増加したと考えられる肺癌の罹患数

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