112B41

その後の経過:腹痛は持続し、午後5時ごろから体温がさらに上昇し、悪寒を訴えた。体温39.3℃。脈拍124/分、整。血圧80mmHg (触診)。

この時点で直ちに行うべき治療はどれか。

β遮断薬急速静注
抗ヒスタミン薬静注
生理食塩液急速輸液
ペンタゾシン静注
副腎皮質ステロイド静注

解答: c

112B41の解説

血圧低下と脈拍上昇がみられ、ショックバイタルである。体温も上昇しており、敗血症性ショックと診断する。
a 頻脈なのは血圧低下による代償性変化である。β遮断薬を投与しても意味がないし、血圧も下がるので禁忌である。
b・e アナフィラキシーショックではないので、無効である。
c 正しい。まずは補液全開投与とし、それでも上昇しなければノルアドレナリンといったカテコラミンを投与する。
d ペンタゾシンは鎮痛薬である。腹痛が持続しており使用したい薬剤ではあるが、血圧低下をきたす場合がありこの状況では使いにくい。少なくとも直ちに使う薬剤ではない。

正答率:99%

テーマ:【長文2/2】急性虫垂炎に由来する敗血症性ショックへの治療

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