51歳の女性。下腹部の違和感と腹満感とを主訴に来院した。48歳で閉経。閉経まで月経痛が強く、子宮内膜症と診断されたことがある。身長161cm、体重58kg。体温36.5℃。脈拍76/分、整。血圧124/84mmHg。下腹部に恥骨上8cmに達する可動性のない腫瘤を触知し、軽度の圧痛を認める。血液生化学所見:CEA 1.6ng/mL(基準5以下)、CA19-9 34U/mL(基準37以下)、CA125 116U/mL(基準35以下)。CRP 0.7mg/dL。開腹手術を施行した。術前の骨盤部MRIのT2強調水平断像(A)、矢状断像(B)及び手術で摘出した組織の充実部分のH-E染色標本(C)を別に示す。
最終的な診断はどれか。
正答率:74%
テーマ:明細胞腺癌の診断