110I4

肺動脈性肺高血圧症について正しいのはどれか。
平均肺動脈圧は低下する。
肺血栓塞栓症が原因となる。
心陰影の左第3弓突出がある。
先天性心疾患に伴う肺高血圧症が含まれる。
カテーテル検査では肺動脈楔入圧が高値である。

解答: d

110I4の解説

a 平均肺動脈圧は上昇する。
b 慢性血栓閉塞性の肺高血圧症という概念は存在するが、それは本問で問われている「肺動脈性高血圧症」とは別区分である。
c 心陰影の左第3弓は左心耳(左心房)を示唆する。肺動脈性高血圧症では左心不全はみられないため、突出がみられるとすれば左第2弓である。
d 正しい。bで示した「肺動脈性高血圧症」区分内に先天性心疾患に伴う肺高血圧症は含まれる。
e 肺動脈楔入圧は正常である。
※肺高血圧症の臨床分類を問うている。これを知らないとbを選んでしまうため、出題当時の受験生も正しくdを選べた者は少数であった。

正答率:28%

テーマ:肺動脈性肺高血圧症〈PAH〉について

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