110E59

生後4か月の乳児。心肺停止状態で救急車で搬入された。2時間前の授乳時は元気で、特に気になる様子はなかったという。授乳後すぐ眠ったので母親は家事をしていたが、気が付くと全身がチアノーゼを呈して反応がないため救急車を要請した。1週前の乳児健康診査では特に問題を指摘されていない。来院時は体温34.4℃で、視診では栄養状態は良好で外傷を認めなかった。心肺蘇生に全く反応せず、死亡を確認した。解剖では頭蓋内出血を含め死因を特定できるような異常所見は認めなかった。
想定される疾患のリスクファクターはどれか。3つ選べ
母乳栄養
仰向け寝
母親の喫煙
柔らかい寝具
厚着による高温環境

解答: c,d,e

110E59の解説

解剖でも死因が特定できなかった、生後4か月児の突然死。乳幼児突然死症候群〈SIDS〉である。
a 人工栄養がリスクとなる。
b うつぶせ寝がリスクとなる。
c〜e 正しい。これらがリスクとなる。

正答率:90%

テーマ:乳幼児突然死症候群〈SIDS〉のリスクファクター

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