109B47

35歳の女性。未経妊。挙児を希望して来院した。月経周期は28日型、整。基礎体温は二相性。既往歴に特記すべきことはない。経腟超音波検査で子宮に異常を認める。子宮卵管造影像を別に示す。
最も考えられる疾患はどれか。
子宮奇形
子宮筋腫
子宮腺筋症
子宮内膜炎
子宮内膜ポリープ

解答: a

109B47の解説

「経腟超音波検査で子宮に異常を認める」とあるのみで、本文だけからは何とも言えない(強いて言えば超音波で炎症を判別するのは困難であるため、dは除外できる)。実質的な画像一発問題である。画像では子宮がV字に造影されており、子宮奇形(双角子宮や中隔子宮)と考えられる。
a 正しい。上記の通り。
b 画像上、腫瘤による造影の欠損がみられるはず。
c 子宮筋層内の内膜迷入が病態であり、V字の造影はみられない。
d 上記のように、炎症は画像検査での同定が難しい。
e よほど大きなポリープでなければ超音波検査での判別は難しい。大きいポリープであればbと同じく、それによる造影の欠損がみられるはず。

正答率:99%

テーマ:子宮卵管造影検査における子宮奇形の診断

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