109B12

糖代謝の臨床的評価で正しいのはどれか。
ケトン体は蛋白分解の亢進で増加する。
血糖値は静脈血の方が毛細血管より高い。
尿糖は血糖150mg/dLを超えると陽性を示す。
インスリン分泌能は尿中Cペプチド排泄量で評価する。
インスリン抵抗性はBMI〈Body Mass Index〉で評価する。

解答: d

109B12の解説

a 脂肪分解の亢進でケトン体が増加する。
b 静脈血の方が毛細血管より低い。
c 尿糖陽性となるのは少なくとも170mg/dLからである。
d 正しい。前駆体からのインスリン遊離時に生成されるCペプチドを測定することで、インスリン分泌能を評価できる。インスリン本体は代謝による影響を受けるため、純粋な分泌能を評価するのにCペプチドは優れる。また、糖尿病患者でインスリン投与を受けている場合も、自己産生したインスリン量の評価に有効。
e インスリン抵抗性はHOMA-R(=早朝空腹時血中インスリン濃度×早朝空腹時血糖÷405)で評価する。 1.6以下で正常、2.5以上で抵抗性ありと判断される。

正答率:92%

テーマ:糖代謝の臨床的評価

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