107I61

7歳の男児。右陰嚢の腫れを主訴に来院した。ペンライトを用いての診察所見の写真を別に示す。
保護者に対する説明で適切なのはどれか。
「陰嚢の中に腸が入り込んでいます」
「自然に治るので心配はありません」
「バンドで鼠径部を圧迫しましょう」
「精巣から戻る血液がうっ滞しています」
「学校の休みに合わせて手術をしましょう」

解答: e

107I61の解説

ペンライトで照らした右陰嚢が明るくなっている。これを「透光性あり」と判定する。陰嚢水腫が考えやすい。
a・c 鼠径ヘルニアについての説明。
b 2歳ごろまでに自然治癒することはあるが、本児は7歳であり、自然治癒は見込めない。
d 精索静脈瘤についての説明。
e 正しい。緊急性のある疾患ではないが、bに示したように自然治癒は見込めないため、手術を行うべきである。

正答率:74%

テーマ:陰囊水腫を来した男児の保護者に対する説明

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