107B54

患者の下痢は1週間で軽快したものの、下痢を契機に食欲は更に低下していった。認知症の進行のため患者の希望は聴取不可能であったが、家族と相談して自宅療養を続ける方針となった。
この患者で必要性が低いのはどれか。
褥瘡の予防
訪問診療の継続
訪問看護の継続
訪問介護の継続
降圧薬の経口投与の継続

解答: e

107B54の解説

a 自宅療養では実質的に寝たきり状態になることが多いのが現状である。こまめな体位変換など褥瘡予防を指導することは必須。
b~d ムリヤリつむぎだした選択肢、という印象。当然これらは継続してよい。
e 誤り。受診時の血圧は92/70mmHgとすでに低値である。食欲低下からの脱水も反映されているのであろう。自宅療養で血圧が上昇する可能性も考えにくく、むしろ血圧を必要以上に低下させてしまうことのほうが怖い。降圧薬の継続は不要と判断される。

正答率:92%

テーマ:【長文3/3】進行した認知症患者の自宅療養において必要なこと

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