106C25

50歳の男性。右下腹部痛を主訴に来院し、急性虫垂炎の診断で入院となった。末梢静脈路を確保し、抗菌薬の点滴静注を開始したところ、気分不良を訴え意識を失った。直ちに応援の医師と看護師とを呼んだ。
応援が来るまでに、まず行うべき対応として適切なのはどれか。
プロプラノロールの静脈内投与
アトロピンの筋肉内投与
腹部超音波検査
点滴の中止
気管挿管

解答: d

106C25の解説

右下腹部痛を主訴とする50歳男性。抗菌薬の点滴静注を開始した直後に気分不良を訴え意識を失ったことから、薬剤アレルギーが考えられる。
a・b プロプラノロールはβ遮断薬、アトロピンは副交感神経遮断薬であり無効。アナフィラキシーショックとなればアドレナリンの筋肉内投与を行う。
c 急性虫垂炎の穿孔などの可能性もあるが、現時点で優先度は低い。
d 正しい。原因として最も可能性が高いため速やかに中止する。
e 呼吸が停止した場合に行う。

正答率:85%

テーマ:抗菌薬に対するアナフィラキシーショックへの対応

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