106A27

白血球・血小板増加を指摘されて来院した高齢男性。Aでは血小板が増加しており、画面右側に巨大血小板も同定される。またBでは骨髄は過形成であり、特に巨核球が増加していることが分かる。脳梗塞の既往は血小板増加による血栓傾向によるものと考えられる。
ａ　本文中に「骨髄検査では線維化を認めず」とあるので否定的。
ｂ　本文中に「染色体は正常核型」とあるので否定的。
ｃ　骨髄異形成症候群では汎血球減少が見られやすい。また、Aで異常な血球が見られておらず、否定的。
ｄ　赤血球は上昇しているとは言えず、否定的。
ｅ　正しい。本態性血小板血症の診断にはa〜dの疾患を除外する必要がある。最後の選択肢に正答を持ってきており、出題者が診断の流れを受験生に教えているように思える。