105I48

1か月の乳児。嘔吐を心配した母親に伴われて来院した。哺乳後しばらくして、噴水状の無胆汁性嘔吐を認めることが頻回にある。嘔吐後は通常どおり哺乳している。発熱はない。
最も考えられる疾患はどれか。
肥厚性幽門狭窄症
Hirschsprung病
腸回転異常症
胃食道逆流症
細菌性腸炎

解答: a

105I48の解説

哺乳後の嘔吐を伴う1か月の乳児である。噴水状の無胆汁性嘔吐を頻回認め、嘔吐後は通常どおり哺乳していることから肥厚性幽門狭窄症の診断となる。
a 正しい。上記の通り。
b Hirschsprung病はS状結腸以下の狭窄であるため胆汁性嘔吐となる。
c 腸回転異常症では胆汁性嘔吐に加え、血便を認める。
d 胃食道逆流症では無胆汁性嘔吐を認めることもあるが、噴水状とはならない。
e 細菌性腸炎であれば発熱を認めるはずであり、臨床像が異なる。

正答率:98%

テーマ:肥厚性幽門狭窄症の診断

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