104E12

レーザー光凝固術が有効でないのはどれか。
網膜裂孔
網膜色素変性
糖尿病網膜症
閉塞隅角緑内障
中心性漿液性網脈絡膜症

解答: b

104E12の解説

レーザーは、網膜の酸素要求量を抑える意味と凝固によって組織を癒着させる意味がある。
a 裂孔周囲をレーザーで囲うことで裂孔原性網膜剥離を防ぐ。
b 誤り。遺伝性疾患で視細胞が障害される。治療法はなく、レーザーの意味もない。
c 増殖糖尿病網膜症では血流障害による無灌流域が生じる。血流がなく、組織が酸素を欲しVEGFが放出されるため新生血管が生じてしまう。無灌流域にレーザーをすることで酸素要求を減らし網膜を”間引き”する。
d 前房と後房の交通がなくなり房水の流れが滞った状態であり、高眼圧が続くと失明の可能性がある状態。虹彩にレーザーで穴をあけることで房水の流出路を作る。
e 網膜色素上皮が何らかの原因で障害され、脈絡膜から漿液が染み出してしまう状態。漏出点の位置が黄斑に近くなければその部位をレーザーで打つ。凝固された部位の修復機能により漿液が吸収されることを期待する。黄斑に近い場合はレーザーはできない。

正答率:64%

テーマ:レーザー光凝固が有用な疾患

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