104E5

母体感染の病原体と対応の組合せで正しいのはどれか。
B型肝炎ウイルス --------- 児へのワクチン投与
パルボウイルスB19 --------- 人工妊娠中絶
B群レンサ球菌〈GBS〉 --------- 母体へのセフェム系抗菌薬投与
サイトメガロウイルス --------- 胎児輸血
ヒトT細胞白血病ウイルス〈HTLV-1〉 --------- 帝王切開

解答: a

104E5の解説

a 正しい。母体のB型肝炎ウイルス感染時には新生児の母体血を十分に洗い、 HB e 抗原陽性妊婦の分娩時は抗 HBs ヒト免疫グロブリンと B 型肝炎ワクチンを投与する。
b 母体のパルボウイルスB19感染により胎児水腫や貧血症を生じるが治療可能であり、人工妊娠中絶は禁忌である。
c 母体のB群レンサ球菌〈GBS〉感染により新生児髄膜炎を合併する恐れがあるため、分娩開始時に母体へペニシリンを投与するが、ペニシリンアレルギーの場合にはセフェム系抗菌薬を投与するため、不正解とは言い切れない。
d 母体のサイトメガロウイルス感染により子宮内胎児発育遅延などを生じるが貧血は起こさないため、胎児輸血は不要である。
e ヒトT細胞白血病ウイルス〈HTLV-1〉は経母乳感染であり、授乳回避で予防できるため帝王切開の必要はない。

正答率:56%

テーマ:母子感染の病原体と対応の組合せ

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