104A23

75歳の女性。突然の背部痛を主訴に来院した。高血圧のため投薬を受けている。胸部造影CTを別に示す。
合併する病態として考えにくいのはどれか。
喀血
腸管壊死
急性腎不全
下肢急性虚血
大動脈弁閉鎖不全

解答: e

104A23の解説

背部痛を主訴とする75歳女性。胸部造影CTでは下行大動脈に解離腔を認め、大動脈解離と診断される。
a 気管支動脈が虚血となり肺梗塞に陥った場合、喀血をきたしうる。
b 上腸間膜動脈など腸管の栄養血管にまで解離をきたすと腸管壊死を起こしうる。
c 腎動脈が虚血となると急性腎不全をきたしうる。
d 総腸骨動脈まで偽腔が進展し真腔が圧排されると下肢虚血をきたしうる。
e 誤り。上行大動脈に病変を認めないため、大動脈閉鎖不全はきたさない。

正答率:75%

テーマ:大動脈解離の診断

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