103D12

弱視をきたしやすいのはどれか。3つ選べ
近視
遠視
不同視
眼瞼内反
先天白内障

解答: b,c,e

103D12の解説

弱視は、視力発達のための感受期(生後1か月から1歳くらいまでがピーク)に網膜に十分な刺激が得られなかった場合に生じる。
a 近視とは、網膜上に結ぶはずの像が網膜より前に結んでいる状態である。近くのものを見るときは、光が広がるように眼内へ入るためピントが合いやすい。
b 正しい。遠視とは、網膜より後ろに像を結んでおり、近くも遠くもよく見えない状態である(遠くがよく見えるわけではないので注意!)。軽度の遠視では調節力でピントを合わせることができるが、中等度以上となると網膜に像を結ぶことができず、弱視の原因となる。
c 正しい。不同視とは俗にいう「ガチャ目」のこと。両眼の屈折力に2D以上の差があることを指す。不同視では屈折異常が強い方の眼を使わなくなってしまうため弱視となりえる。
d 俗にいう「逆さまつげ」のこと。角膜や結膜の障害にはなるが弱視とは関係がない。
e 正しい。先天的に水晶体の濁りがある状態。当然、網膜に像を結ぶことができないので弱視の原因となる。早期の手術が必要。

正答率:82%

テーマ:弱視をきたしやすい眼科疾患

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