102I54

12歳の男児。6か月前から自覚していた左下腿遠位の無痛性の隆起を主訴に来院した。膝関節と足関節との可動域は正常である。左下腿骨エックス線単純写真を別に示す。
最も考えられるのはどれか。
骨腫
骨軟骨腫
類骨骨腫
骨巨細胞腫
単発性骨嚢腫

解答: b

102I54の解説

エックス線写真の隆起部位、下腿遠位に着目すると、脛骨が外側へ隆起しているのが分かる(正常像を見慣れていないと分かりにくいかもしれないが、分からない人は足関節の正常像と見比べてみてほしい)。悪性を示唆する外骨膜反応は認められず、痛みのない良性腫瘍、すなわち骨軟骨腫である。
a 骨腫瘍全体を指す用語にもとれるし、外骨腫や内骨腫を指しているともとれる。またはGardner症候群などで出現する頭蓋骨好発の腫瘍を意図しているのだろうか。曖昧すぎて何とも言えない。
b 正しい。骨から出てきたコブのような、頻度の高い骨腫瘍である。患者の成長と共に大きくなるが、骨の成長が止まると同時に腫瘍の成長も止まる。本問のように無痛性なので、生活に支障がなければ経過観察でよいが、稀に悪性転化することがあるので注意が必要である。
c 骨軟骨腫同様、良性腫瘍であるが、骨幹部に生じることが多くnidusという円形の透亮像を認める。夜間痛が特徴である。
d 骨端線が閉鎖した20-30歳に多くみられる。圧痛、運動時痛、熱感を認め、エックス線ではsoap bubble appearanceがみられる。H-E染色では、特徴的な多核巨細胞を認める。
e 骨髄が空洞化し、内部に液体が貯留する疾患。小さく深層にあるうちは気が付かないことも多いが、大きくなり内部から骨を圧迫するようになると痛みを伴う。その部分の骨は脆弱化するので、病的骨折ではじめて発覚することも多い。

正答率:60%

テーマ:骨軟骨腫の診断

フォーラムへ投稿

関連トピック

なし