102D32

生後24時間の新生児。著明な腹部膨満と胆汁性嘔吐とのためNICUに入院した。胎便の排泄はまだない。腹部エックス線単純写真立位像で腹部全体に多数の液面形成〈niveau〉を認める。
最も考えられるのはどれか。
先天性食道閉鎖症
肥厚性幽門狭窄症
先天性十二指腸閉鎖症
先天性小腸閉鎖症
鎖肛

解答: d

102D32の解説

著明な腹部膨満と胆汁性嘔吐と呈している生後24時間の新生児である。腹部エックス線単純写真立位像で腹部全体に多数の液面形成〈niveau〉を認めており、先天性小腸閉鎖症の診断となる。
a 先天性食道閉鎖症は腹部エックス線単純写真では評価できず、臨床像も異なる。
b 肥厚性幽門狭窄症では哺乳後の噴水状嘔吐を生じ、吐物中に胆汁成分は含まれない。
c 先天性十二指腸閉鎖症では腹部エックス線にて double bubble signを認めるはずであり、画像所見が異なる。
d 正しい。上記の通り。
e 鎖肛は視診で確認でき、 倒立位側面エックス線が重要である。

正答率:70%

テーマ:先天性小腸閉鎖症の診断

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