102G54

2歳の男児。生後2か月で胆道閉鎖症と診断され、根治手術が行われた。術後の胆汁排泄は不良で、胆管炎を繰り返し、肝硬変と診断されている。左上腕骨に病的骨折を認める。
補うべき栄養素はどれか。
亜鉛
セレン
ビオチン
ビタミンC
ビタミンD

解答: e

102G54の解説

胆道閉鎖症により、腸管への胆汁流出が滞る。これにより脂溶性ビタミン吸収ができず、ビタミンD欠乏となる。左上腕骨に病的骨折を認めているのは、それによるくる病を呈しているためだ。
a 亜鉛では肢端皮膚炎や味覚障害をみる。
b セレンはビタミンCやEと協調し、活性酸素やラジカルから生体を防御すると考えられている。
c ビオチンはビタミンB7。欠乏により免疫低下や耐糖能異常をきたすことが知られる。
d ビタミンC欠乏にて壊血病をみる。
e 正しい。上記の通り。

正答率:93%

テーマ:胆汁排泄低下に対して補うべき栄養素

フォーラムへ投稿

関連トピック

なし