101D8

8か月の乳児。嘔吐と下痢とを主訴に来院した。昨日の昼ころから白色水様の下痢が続いている。今朝からは嘔吐をするようになり、哺乳力低下が認められる。泣き声が弱々しくぐったりしており、大泉門が陥凹している。舌と口腔粘膜とが乾燥している。
まず行うのはどれか。
輸液
止痢薬投与
制吐薬投与
抗菌薬投与
中心静脈栄養

解答: a

101D8の解説

嘔吐と下痢を呈している8か月の乳児である。本文の全てが脱水を示唆する所見であり、まずは輸液により循環血漿量を補いたい。
a 正しい。上記の通り。
b・c 止痢や制吐により脱水の原因を除去しても、脱水という現症には対応できていない。
d 現段階では細菌感染が原因とは診断しきれず、むやみに抗菌薬を投与すべきではない。
e 中心静脈栄養は栄養補給のための輸液法であり、脱水を解決することはできない。

正答率:97%

テーマ:乳児脱水症への対応

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