101G46

75歳の男性。5日前から徐々に増悪する頭痛と左上下肢の脱力とを主訴に来院した。意識は清明。左上下肢の不全麻痺と左半身の感覚低下とを認める。頭部単純CTを別に示す。
最も考えられるのはどれか。
くも膜下出血
急性硬膜外血腫
慢性硬膜下血腫
右中大脳動脈塞栓症
右基底核部ラクナ梗塞

解答: c

101G46の解説

高齢男性の5日前から徐々に増悪する頭痛と脱力。頭部単純CTでは硬膜下血腫と、それによると思われる右側脳室の圧排がみられる。慢性硬膜下血腫の診断。
a くも膜下出血では脳底槽などくも膜下腔に高吸収域が同定される。
b 急性硬膜外血腫では凸レンズ状の高吸収域が同定される。
c 正しい。上記の通り。
d 右中大脳動脈塞栓症では右側頭葉を中心に低信号域が同定される。
e 右基底核部ラクナ梗塞では穿通枝に一致した巣状の低吸収域が複数同定される。

正答率:69%

テーマ:慢性硬膜下血腫の診断

フォーラムへ投稿

関連トピック

なし