100I37

6歳の女児。昨日から微熱、咳嗽および鼻汁がみられ、ほぼ同時に全身に発疹が出現したため来院した。体温37.8℃。脈拍84/分。結膜はやや充血し、咽頭は軽度発赤している。発疹は粟粒大点状丘疹で顔面、頸部および胸腹部にみられる。耳後部に圧痛のあるリンパ節腫脹を認める。
考えられるのはどれか。
麻疹
風疹
伝染性紅斑
水痘
突発性発疹

解答: b

100I37の解説

発熱と同時に皮疹を認めた6歳の女児である。発疹は粟粒大点状丘疹で顔面、頸部および胸腹部にみられ、耳後部に圧痛のあるリンパ節腫脹も認めることから、風疹の診断となる。
a 麻疹は二峰性の発熱を呈し、二度目の高熱と共に発疹が出現する。
b 正しい。上記の通り。
c 伝染性紅斑の発疹は頬の紅潮、上下肢のレース状紅斑であり、本例とは臨床像が異なる。
d 水痘では小水疱の発疹であり、リンパ節腫脹の説明もつかない。
e 突発性発疹は解熱後の発疹であり、本例とは考えにくい。

正答率:76%

テーマ:発疹を伴うウイルス感染症の鑑別診断

フォーラムへ投稿

関連トピック

なし