100F32

65歳の男性。1週前からの間欠的腹痛と便秘とを主訴に来院した。下腹部に手術瘢痕と同部の膨隆とを認める。腹部造影CTを別に示す。
治療として最も適切なのはどれか。
高圧浣腸
穿刺吸引
開腹ドレナージ
腹壁修復
腫瘍切除

解答: d

100F32の解説

腹部造影CTにて腹壁正中部の一部が突出し、腸管が脱出している。手術瘢痕と同部であり、腹壁瘢痕ヘルニアと診断する。
a 高圧浣腸は腸管穿孔のリスクがあり危険である。
b 腸管穿孔の恐れがあり禁忌である。
c 腸管穿孔は来しておらずドレナージは不適。
d 正しい。脱出腸管を腹腔内に還納し、腹壁を修復する。
e 腫瘍ではないため不適。

正答率:88%

テーマ:腹壁瘢痕ヘルニアの治療

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