100F24

7歳の男児。突然の咳と呼吸困難とを主訴に来院した。今朝から突然に咳が出始め、呼吸困難が次第に増強した。体温37.3℃。呼吸数40/分。呼気性喘鳴と胸骨上部の陥凹とを認める。血液所見:赤血球425万、Hb 13.1g/dL、白血球15,400(桿状核好中球5%、分葉核好中球57%、好酸球12%、単球8%、リンパ球18%)、血小板23万。CRP 0.9mg/dL。胸部エックス線写真を別に示す。
治療として適切なのはどれか。2つ選べ
β2受容体刺激薬の吸入
抗ヒスタミン薬の内服
リン酸コデインの内服
利尿薬の静脈内投与
アミノフィリンの静脈内投与

解答: a,e

100F24の解説

突然の咳と呼吸困難とを主訴とする7歳男児。呼気性喘鳴と肋骨上部の陥凹とを認める。胸部エックス線写真では両側肺野に浸潤影は無く、肺の過膨張を呈することから、気管支喘息と診断する。
a 正しい。気管支喘息に対して、まずβ2受容体刺激薬の吸入を行う。
b 抗ヒスタミン薬の内服喘息急性期では即効性がない。
c リン酸コデインは12歳以下の小児には投与しない。
d 利尿薬は心不全の治療薬。
e 正しい。喘息が重度の場合は、アミノフィリンや副腎皮質ステロイドの静脈内投与を行う。

正答率:67%

テーマ:気管支喘息発作の治療

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