100D24

44歳の男性。右足の潰瘍の悪化を主訴に来院した。7年前に糖尿病を指摘されている。3年前に靴ずれのあとが潰瘍化し、滲出液が出るようになった。来院3日前から潰瘍が急速に拡大し、痂皮が付着し悪臭を放っている。右足の写真を別に示す。
まず行う処置はどれか。
湿布
創の縫合
下腿切断
デブリドマン
植皮による創の閉鎖

解答: d

100D24の解説

糖尿病による足壊疽は本文からも画像からも明らか。
a 壊疽が湿布で治れば苦労しない。
b 一度でも創の縫合処置をしたことのあるものなら分かると思うが、この写真をみた時点で「縫合」しようとは思うまい。しかも手掌と足底とは角化具合が他部分と異なるため、そもそも縫合しにくい。
c 指先の壊疽だけで「下腿」切断はやりすぎ。
d 正しい。まずはデブリドマンを行う。
e 将来的には植皮が必要となる可能性はあるも、現時点ではdが優先される。

正答率:98%

テーマ:糖尿病性足壊疽への対応

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