100I30

36歳の男性。咽頭痛と38℃台の発熱とを主訴に来院した。解熱薬を服用させたところ、30分後に突然呼吸困難と悪心とを訴えた。脈拍100/分、微弱。血圧60/40mmHg。吸気時喘鳴と全身に蕁麻疹様の皮疹とを認める。
最初に投与するのはどれか。
副腎皮質ステロイド薬
抗ヒスタミン薬
インドメタシン
アドレナリン
アンピシリン

解答: d

100I30の解説

咽頭痛と38℃台の発熱とを主訴に来院した36歳男性。解熱薬を服用した30分後に突然呼吸困難と悪心、また全身に蕁麻疹様の皮疹を認めている。血圧60/40mmHgとショックバイタルであり、解熱薬によるアナフィラキシーショックと考えられる。アナフィラキシーショックの初期治療を問う問題。
a 副腎皮質ステロイド薬は即効性はないが遅発反応を抑制されるため投与すべき。ただし優先的に投与するものではない。
b 抗ヒスタミン薬はアナフィラキシーショックの際に投与するが、最優先される薬剤ではない。
c インドメタシンは解熱薬の1つであり、むしろ被疑薬である。
d 正しい。まずアドレナリンを筋肉内注射する。
e アンピシリンは抗菌薬であり、アナフィラキシーショックの治療薬として不適切。

正答率:91%

テーマ:蕁麻疹の治療薬

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