100H32

68歳の男性。軽自動車を運転中に電柱に衝突し救急車で搬入された。意識は清明。激しい頸部痛を訴えている。上腕三頭筋から両下肢にかけて高度の麻痺を認める。
障害部位はどれか。
第1頸髄
第3頸髄
第5頸髄
第7頸髄
第1胸髄

解答: d

100H32の解説

頸部痛の訴えがあり、頸髄レベル以下の麻痺もあるため脊髄損傷と考えられる。上腕三頭筋はC7支配である。
a・b C1〜C3が障害されると横隔膜の麻痺(C3〜C5)や肋間筋、胸鎖乳突筋,の麻痺を認め、基本的に人工呼吸器下の状態となる。
c C5は三角筋や上腕二頭筋を支配している。
d 正しい。上腕三頭筋はC7であり、他の症状から考えても矛盾せず、C7より高位ではないだろう。
e Th1の障害では高位のC7支配の筋肉は動くため、上腕三頭筋の麻痺は認めない。

正答率:75%

テーマ:脊髄損傷の高位診断

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