100D46

今回の病気をきっかけに禁煙を決意したが、まだ成功していない。受診時の医療面接での会話を以下に示す。
医師①「なかなかうまくいきませんね。どうしてダメなのでしょうね」
患者「意思が弱いからでしょうかね」
医師②「たばこをやめられたら、どのようになっているのでしょうね」
患者「この病気になったのもたばこが悪いんでしょう。だから病気がよくなってのどの痛いのも治るんでしょう」
医師③「そうですね。治るとよいですね。でも、1日40本吸っていたのが20本に減ってきたのですからすごいじゃないですか」
患者「そうですかね」
医師④「もう一歩ですね。何かいい方法はないでしょうかね」
患者「口が寂しいのでつい手がのびてしまうんですけどね。ダミーのパイプでも買ってみようかな」
医師⑤「そうですね。いいかもしれませんね。次にいらっしゃるときまでに減らす目標を立ててみましょうか」
患者「今度までに1日10本まで減らしてみようかな」
行動変容に寄与する度合いが少ないのはどれか。

解答: a

100D46の解説

a 誤り。「うまくいかない」「ダメ」といった否定的表現を患者の前で使うのは好ましくない。
b 目標達成後の理想的な自己像を思い描かせることでモチベーションアップにつながる。
c 賞賛しており、今後も続けて頑張ろうという意欲を触発する。
d 本人が解決策を導出する手助けとなっている。
e 患者に寄り添う形で目標設定を援助している。

正答率:66%

テーマ:【長文2/2】医師の発言と行動変容に寄与する度合い

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